逆算したらもう余生

仕事、結婚、恋愛、すべてに疲れて混沌とする世界の狭間でひっそりと生きています。しばらくはブログ引越しの為、過去記事が多いです。

35歳男性からの恋愛相談

(20150905)

2年前の初の同窓会で再会した、昔も今も特に意気投合したわけではない同級生が、たまにLINEを送ってくる。そして内容はもっぱら(なぜか)恋愛相談である。
仲が良かったり、私の恋愛遍歴うんぬんを知っているならまだしも、その男性は新潟在住で距離もあり、やはり地方というのは人との新しい出会いが少ないのか、たまたま話しやすい人に出会ったら用もないのに連絡をする、という技術にちょっと長けている、というか、抵抗が少ないのかな、と思うくらい、「それなんで私に言うの?」みたいな話が多いが、不思議とそういう人が多いので最近は慣れた。

結論から言うと、その相談内容はすべてこちらとしてはイライラするものであった。
そりゃ結婚できねーわというような発想ばかりであったからだ。

時系列で並べるのもめんどくさいので箇条書きで(ダメな例を)書き記す。

(その知人のいろいろ)
・議題→先週一回めのデートで全額おごった。大した額ではないが2回めのデートもしてもらえることになった。男はどこまでおごるべきだろうか。
・その女性は知人に「年上の人を紹介をしてほしい」と言ってその男性とデートすることになった。
・女性は25歳で、その男性曰く、可愛いらしい。
・日頃のLINEの頻度はどれくらいが望ましいか
・ATMにはなりたくない

(こちらから告げたこと)
・その子が好きで、また逢いたいと思う限りはすべておごる覚悟で誘うべき
・相手が率先して出してくれるなら甘えてもいい
・別に奢りたくないと思うなら、割り勘などを提示すればいいけど、それでもう二度と会ってくれなくなっても自己責任だ
・魅力的な相手なら、それ相応の魅力が自分にもないとうまくいかないわけで、金銭面以外に自分に自信があるならそれをちゃんとアピールして差別化をはかるべきで、35歳の彼女もろくにつくれない男が婚活していて、25歳の可愛い子(であるなら)は相手を選び放題なわけで、自分を選んでくれるという可能性の低さを自覚すべき。
・そもそも女性というのは年上の男性が好きな傾向があるわけで、なぜ年上が好きかというと「頼り甲斐がある」「知識が多くて面白い」「金銭的な余裕がある」みたいな理由であるから、年上であればOKというわけではない。

で。
そしたら、その人は「その三要素はある!」と自信満々に言ってきたから正直かなり驚いた。
なので、「あなたのLINEを約2年間見ている限り、その三要素はまったく見えないので本番は伝わるようにがんばってね」とキレ気味に送った。
そしたら、相手からの返信は「え?」だったのだ。
本人曰く、「頼り甲斐はないかもしれないけど、知性とケチは...」と。
いや、こちらとしては、むしろ頼り甲斐が一番ある可能性を秘めていて、知性と金銭的な部分は最悪だと思っていた。
なので、その旨、超わかりやすくはっきり伝えてあげた。
それで傷ついて、くだらなくて面白くもないLINEを送ってこないでほしい、とばかりに。 しかしこちらのエネルギーが伝わったのか「なしょりんは優しいね。久々にLINEできて嬉しかったよ。がんばるよ。」と返ってきた。 
いや、もう全く優しくなんかしてない。めんどくさいから、もっとある程度自分の頭で考えて、自分の意志で行動してほしい、と思うばかりである。

==ここから総評==
今まで、世の中の「結婚したくてもできない人たち」や「モテない人たち」は、要するに理想が高すぎるからだと思っていた。
微妙に違うんだ。自己評価が高すぎるのだ。自身の客観性がない。
だから、自然に恋に落ちてしまうくらい魅力的な異性にあったときに、それに自分が釣り合っているという前提で恋をしているのだ。
その男性は、私からみたら、見た目もイマイチな上に、こんな相談をしてくる時点でもう終わっている。
というのは、いい男(ちゃんとある程度自我が完成されている人)は、ある程度関係性が進んだときに直面する悩みで相談してくるからである。
キスもしてない段階で誰かに相談する時点で、もう完全に芯のないダメ男なのである。
世の中は残酷で、いい男ほど金払いもいいし、紳士だし、話も面白くてわかりやすい。
で、気がつけば人間関係を徹底的に整理した自分の周りの男性は「中身イケメン」が多く、今は非常に恵まれていることも感じさせてもらった。
ちなみに、「理想を下げる」と意識して相手を選ぶという選択肢もあるが、長い目で見るとそんなネガティブな要素を含んでうまくいく人間関係などこの世には存在しない。
多少盲目でもいいから「ダメだけど、大好きなんだ、この人が」とバカみたいに誰かにゾッコンになっている方がよっぽどいい関係が築けると思う。

で、その男性に告げたこととして、

・ATMというのは、生活費や貢物を送るレベルでようやく与えられる称号(?)で、デート代ごときでウダウダいうやつはATMすらの価値もない
・お金がないなら、安くて美味しい居酒屋を探したり、お金のかからないレジャーを提案できることも知識や人間性であり、それでも相手を楽しませることができる男性は結構いるから、それができるならやればいい
・私からみたらあなたは魅力がまったくないけど、その子があなたを好きになるかどうかは私にはわからないので、好きだと思うならがんばればいいけど、無駄なお金を使わずに済ませたいなら、向こうからLINEがこない時点であきらめるという選択肢をすればいい
といったことを伝えた。

***
よくネット状で「※イケメンに限る」と言われているが、あれこそ完全なギャグで、
男性は女性より後天的な能力でいくらでもモテることができるし、実際、モテる男性というのは顔面偏差値ではなく、中身が素晴らしい。
それは、整形みたいに大金やリスクをかけなくても、自身の意識次第でかなり変われるのだ。

言っても、総合的にみたら、日本の場合、「男女どちらで生まれる方が得か」と考えた場合、極めて五分五分なありがたい国だとも思っている。

昔、雀荘で知り合った藤原竜也似のイケメンがいて、麻雀も強く仕事ぶりもスマートであって非常に魅力的であった。
自分のがんばりで付き合うことにもなったものの、いまいち冷たい態度と、なによりセックスが驚くほど下手で当然クンニもしないし、後から知ったが九九ができないほど頭が悪かった。
しばらく様子見していたものの、やっぱりセックスも同じようにイマイチで、九九もできないしなー、と思って、別れ話含め、最後に全部諸々ぶっちゃけた。
そしたら、彼は未だかつてクンニをしたことがなかったらしく、さらに、ちゃんと女性と付き合ったことがなかったということが判明した。
その話を聞いて、一応形式上は別れたが、なんとなく幅広い意味での友人を継続することにしてその後も体の関係をつづけた。
驚いたことに、はっきり「セックスがいまいち」と言われた彼は急激な成長をとげ、のちに最高のセックスを提供してくれるようになった。
いやあ、言ってみるもんだなあ、と思ったものの、数ヶ月後、やっぱり頭の悪さからの「話がおもしろくないし人間性が低い」という結論に達し、お別れした。
ちなみに、我が友人たちは敬愛を含めてこの男性を「九九できない男」と呼んでいる。

要するに、見た目なんてあまり問題じゃない。
人間中身なんだ。
それは自分次第でいつも変われるし、長年の意識や努力が積み重なって出会える「人運」みたいなものもあるのだ。