逆算したらもう余生

仕事、結婚、恋愛、すべてに疲れて混沌とする世界の狭間でひっそりと生きています。しばらくはブログ引越しの為、過去記事が多いです。

柴犬・本気噛みの動物行動学治療[4.気持ちは伝染する]

(20160330)

薬を飲まないと、そもそも行動治療自体ができないというのに、薬を飲んでくれないしゴハンも食べてくれないという、出だしから苦戦を強いられ、「毎日犬にゴハン食べさせるために数時間かかるため、何の予定も入れられない」「薬が飲めなきゃ結局本気噛みも改善できない」と思ったら、すっかり自分もナーバスになってしまっていた。
旦那は仕事で忙しくてほとんど家にいないし、メールで報告しても負担になったら悪い、と思って平日はあまり犬の状況を話さずにいたが、先週末一緒に散歩しながら、またゴハンを食べてくれない問題を説明してたら、別件の悩み(将来の不安やら)も相まって、急に涙が出てきてしまった。

自分でも最近、自分の精神状態が良くないということに自覚があって、どうも前向きになれていなかったが、思考のおとしどころが見えなくて、非常に暗い気持ちで数日過ごしていた。

ただ、旦那に話したタイミングで、自分のやばさを再認識したため、「とにかく犬にゴハンを食べさせるしかない」という結論に達するわけで、その原因解明と、実験や改善を繰り返した結果、今日のところはようやく薬を毎日あげられそうな状況に落ち着いている。

そもそも、「犬が神経質」という診断を受けたとき、「犬が飼い主に似る、というのなら、自分の神経質な性格が犬をより神経質にしたかもしれない」と感じたことをふと思い出し、
数日前から、犬がゴハンを食べなくてもおおらかに振舞うようにした。「万が一だめならそれでしょうがない」「でも他の方法が思いつく限りやってみよう」と自分に言い聞かせた。

昨日、行きつけの近所の病院の先生と梅吉の話をしていて、その先生の家のダルメシアンも梅吉と非常に似た性格らしく、最終的には「家にいるぶんにはいい子なので無理に他人とかかわらせなくていい」というところに終着した、という話を聞いた。
「人間がピリピリしていると犬にも伝染するんだよね」と先生は言った。
自分の考えていたこととリンクして、思わず安堵して病院でもまた涙ぐんでしまった。

薬がだめだったらやめよう。
そしたらまた別の方法を考えたり、部分的には「あきらめ」も必要だということだ。
そう思ったら昨日からようやく、自分のナーバスが一気にふっとんだ。
ついでにいろんなモヤモヤもふっとんだ。