逆算したらもう余生

仕事、結婚、恋愛、すべてに疲れて混沌とする世界の狭間でひっそりと生きています。しばらくはブログ引越しの為、過去記事が多いです。

柴犬・本気噛みの動物行動学治療[1.治療までの経緯]

(20160330)

黒柴の梅吉、生後2ヶ月で我が家に来て、今月で5歳になる。
犬も人も好きになるように、飼い始めたころから「抱っこ散歩」や「バギー散歩」、散歩可能になってからは毎日犬がたくさん集まるところに行き、積極的に社会化をして、ちょっとやんちゃすぎるところもあるが、誰にでも懐っこく可愛がられていた。

<噛むようになったきっかけ>
生後半年くらいで去勢手術をし、帰宅をした日の夜、エリザベスカラーをつけていてハウスできるかな、と思ったものの、甘やかしてもいけないと思い、いつもどおりケージに入れた。
ところが、翌朝ケージから出ようとしたらカラーが入り口に引っかかって出られなくて犬がパニックになり、そのとき初めて血が出るほど腕に噛み付いてきた。
それ以来、別の犬になってしまったかのようにことあるごとに狂犬化し、噛みついてきた。
ゴハンの途中やその前後。首輪やリードをつけるとき。散歩終わりに足を拭くとき。目の前のおもちゃを拾おうしたとき。寝ているときに触ったとき。ケージやテーブルの下など、自分のテリトリーに手や足を入れられたとき。などなど。
ひどいときは病院で手当てが必要になったことも何度か。 未だに私の手は皮膚病のように咬み傷の痕が多々残り、足や腰や腕にも傷跡がある。


<行動治療学をおこなおうと思った理由>
この4年ちょっと、いろんなしつけを調べたり、自宅にドッグトレーナーの先生を呼んだり、あらゆる方法を地道に毎日実践しつつ、噛まれる状況を作らない努力もし、日常生活をするぶんにはほとんど噛まれないほど改善した。 
いまだに寝ている時に撫でることすらできないが、ほどよい距離感で共存している。
ところが、他人に接せられない日々が続きすぎたせいか、今まで大丈夫だった「子犬のころからの知り合い」や「大好きな美容院のお姉さん」や「有名なドッグトレーナーの経営するペットホテルのスタッフ」「(初めて会う人の)手の匂いを嗅がせるだけ」でいきなり噛み付く、という事件が年末年始に立て続いた。
「誰のことも噛まないように」とまでは望まないし、諦めていたが、最低でもホテルに預けられないのは困るため、 改めてしつけを調べていたところ、この動物行動学に基づいた治療があることを知った。
主に東京大学大学院で行われている研究なようで、犬のしつけをするならそこに行くのがベストだと思ったが、自分には車の免許がないし、犬が大きいので電車での移動も不可能。旦那は平日休めない。
しかし、幸運なことに、それの数少ない認定医が松戸で病院をやっていることを知り、我が家から車で30分くらいで土日の治療が可能ということで、申し込んでみた。