柴犬・本気噛みの動物行動学治療[7.完結編]
(20161114)
前回の記事からだいぶ日がたってしまった。
引き続き、月1~2回トレーニングに通っているが犬の治療の方向性はもはや安定した。
抗不安剤は副作用が強いのでやめることになり一度ゼロにしたら、そのタイミングで首輪をつけようとするだけで噛みついてくるくらい荒れ狂ってしまった。
即また薬をあげることにし、どうやらクロミカルムを毎食、一日2回1/4錠ずつあげることがベストバランスだということに落ち着いた。
もう数か月その量にしているが、ごはんもちゃんと食べるし、ほぼ噛まれることはない。もちろん無茶な接触をしないことや他人に近づかせないことは大前提ではあるが。
口輪トレーニングは警戒心が強くいまだに紐の部分をかけてみることはできず、口輪の中にチーズクリームを塗り、「わっか」という合図で喜んで口をはめに来る、という習慣をつけさせるところ止まりだが、これも最悪つけられなくても仕方ない、くらいな気持ちでのんびりやっていくことにした。
今は、自宅以外の場所で過ごす練習として、日帰り預けをしている。朝預けて、夕方迎えに行く。
他人や知らない環境も怖くない、と思わせる訓練である。
どの程度効果があるかわからないが、預けているあいだに越谷レイクタウンで遊ぶ、というのが我が家の恒例になりつつあるのでそこを楽しんでいる。
夜のハウスをやめたのでケージごと撤去した。
寝室にクッションを置いてあげたら、夜はそこで寝たり、リビングのいつもの場所で寝たり、自由にしている。
そのおかげでストレスフリーになったのか夜鳴きをまったくしなくなった。
いろいろな状況の変化でお留守番をさせることが多くなってしまっているが、その分甘えてくることが多くなった気がする。
かといって、いつも出かけるときにリビングのドア越しに玄関のほうを悲しげに見つめるので、できるだけ一緒にいてあげられるように心がけている。
犬を飼って5年。いろいろあって、いろいろやってみたけど、 今の状態を続けていけばいいのではないか、という結論にようやくたどり着けた気がする。
ただ、将来介護が必要になったときに触ると噛むのは困るのでそれまでに温厚になっててくれたらいいなということと、
一度も尻尾を振ってくれたことがないので、いつか尻尾を振ってほしいなと思う。